導入事例 — 株式会社バンダイナムコスタジオ
SyncVV から SyncVV-II へのアップグレードによって何が変わったのか。モーションキャプチャ現場の運用、サポート対応、そして今後への期待についてお聞きしました。

スタジオと取材にご協力いただいた方々
株式会社バンダイナムコスタジオは、2023年3月に VICON 「T160」をVALKYRIE「VK26」にリプレース。その後、2024年11月に業務用映像音声収録システム「SyncVV」を「SyncVV-II」にアップグレードしました。
今回は同社モーション課から、お二人にお話を伺いました。

──「SyncVV-II」導入のきっかけを教えてください。
大曽根氏: 3年前に VICON VALKYRIE を導入したことで、それまで簡易的だった指のキャプチャーが、指1本1本まで撮影できるようになりました。そうすると、リファレンス映像についても「細部まで確認したい」「指先まで見たい」といった要望が出てきました。
以前の装置では、1チャンネルであれば 1080p で収録できていたのですが、複数チャンネルになると 720p でないと収録できませんでした。そこで「ではどうすれば良いのか?」となり、それらの問題をクリアできる「SyncVV-II」を2台導入しました。

──導入後の良かった点、運用状況などはいかがですか?
大曽根氏: 導入後はプロジェクト側からも映像が SD から HD になり、より高精細な映像が確認できるようになりましたので、見やすいと好評を得ております。導入時の操作の流儀にも馴染みがあったため、我々としても乗り換えがスムースにできたなという印象です。1台あたり 1080p フル HD で4チャンネル収録ができ、しかも2台体制ですから合計8チャンネルまで同時収録が可能です。先頭フレームと最終フレームが揃う点も非常に嬉しいポイントですね。
佐俣氏: より安定した収録ができるようになりました。加えて、以前ですと Shogun での撮影は、終わりからスタートまでが少し時間がかかっていたのですが、「SyncVV-II」へアップグレードしてからは短いスパンでもリファレンス映像がストレスなく収録できるというのは現場で感じられました。また、フェイシャルが4台、ちゃんと安定して収録できるので進行が楽になり、役者さんの負担も軽減されました。

──導入時のサポート体制はいかがでしたか?
大曽根氏: 大変助けていただきました。弊社の環境では、導入当初にうまく収録できないという問題がありました。そこでクレッセントさんとリベラルロジックさんにご相談させていただき、映像の波形信号を調べる機器を持ち込んでいただいた上で、原因の検証と究明を一緒に進めていただきました。その結果、カメラの後段で使用していたコンバーターの信号品質に問題があることが判明し、無事に問題を解決する事ができました。我々だけでは原因を特定できなかったと思いますので、とても感謝しております。それ以降も、サポートをお願いすると迅速に対応・解決していただけたので、とても心強かったです。
──現行の「SyncVV-II」は Bluefish444 のキャプチャーボードを採用しています。信頼性についてはいかがですか?
大曽根氏: 導入以降は安定して使用させていただいております。我々のように長期に渡って撮影を続けるスタジオにとって、長期間同じ製品を安定して使用できることは大きな安心に繋がると考えています。

お忙しいところ、貴重なお話をいただきありがとうございました。