機能特徴


System Picture Hardware(Front) Hardware(Rear)

全般


撮影していることを忘れさせる撮影ソリューション

SyncVVは、4系統のSDI入力を備えた業務用映像音声収録システムです。 高度に統合化されたソフトウェアアーキテクチャにより、撮影からポストプロダクションまでをシームレスに接続。 新たに追加された素材管理システムにより、収録現場の大幅な省力化が可能になりました。 10年続いた初代SyncVVのDNAを受け継ぎ、新しく"撮影していることを忘れさせる撮影ソリューション"として生まれ変わったSyncVVは、次の時代の収録システムを実現します。

SDI Cables

撮影からポストプロダクションまでをシームレスに接続

SyncVVで撮影した場合、ボリュメトリックビデオの撮影システムと同期して自動収録されたテイク情報をそのまま使用可能。 テイク名称もボリュメトリックビデオの撮影システムと完全に一致するため、映像を探し出す必要もありません。 つまり、撮影完了後、すぐにポストプロダクション工程に移行できる事を意味します。 撮影からポストプロダクションまでをシームレスに繋ぐことのできるSyncVVは、膨大な数の撮影を必要とするデジタルメディア制作現場における隠れたコストを大幅に削減する優れたソリューションです。

撮影からポストプロダクションへ

4チャネル同期/非同期SDI信号収録システム

SyncVVは、同期した4チャネルSDI信号の収録はもちろんのこと、異なるビデオフォーマットを組み合わせた非同期4チャネルSDI信号の収録にも対応しました。 1台のシステムで異なるビデオフォーマットに柔軟に対応することで、システム全体コストを大幅に低減。 入力した映像はmp4コンテナに入った映像素材ファイルにリアルタイムエンコードされ、即座にポストプロダクションで使用可能な映像素材に変換されます。

System Block Diagram

システム構築


ボリュメトリックビデオのリファレンス映像収録に最適

SyncVVは、SDIで入力した映像を即時にmp4ファイル(H.265エンコード)に変換する収録システムです。 1つのシステムで最大4チャンネルの映像を収録可能で、収録を停止してから数秒後にはポストプロダクションで使用可能な映像素材ファイルが出力されます。 つまり、これまでとは異なる次元の制作環境を収録スタジオを中心に構成することが可能になりました。

Volumetric Studio

複数台並列稼働によるチャネル拡張

近年、Viconシステムを使った撮影環境は大規模化の一途をたどっています。 精細感溢れる映像表現を創り出す撮影環境において、制作支援のための映像収録環境も拡張が欠かせません。 SyncVVシステムは、複数台並列稼働によるチャネル数の拡張にも対応。 Viconシステムからブロードキャストされる収録トリガー信号を使って、複数のSyncVVシステムを連動制御できます。 ハウスシンクと同期した適切なタイムコードを入力することで、頭のフレームが完全に揃う同期収録制御を新たに開発。 ポストプロダクションにおいても煩雑な頭合わせのような作業が一切不要の高効率ワークフローを構築できます。

Channel Expansion

未来に備えたハイブリッド入出力インターフェース

SyncVVの新しいビデオカード構成を選択した場合、未来に備えたインターフェースを使用できます。 従来の業務用映像音声インターフェースとしての3G-SDI/HD-SDIの他、最新のSMPTE IP規格としての2022や2110の使用が可能。 多数のマシンを連動して動作させる場合、SMPTE IP規格の柔軟な運用性は、現場オペレーション改善に大幅に寄与します。 ネットワークスイッチを介した多対多の接続性によって、接続を変えることなく収録対象カメラを切り替える事もできます。 構成によってSDIとIPのハイブリッド入力が可能な点も、未来に備えたインターフェースのあるべき形と言えるでしょう。

Future Proof Interfaces

SMPTE ST 2022 / SMPTE ST 2110

SDIからIPへの移行で最初に実現されたのはSMPTE ST 2022です。 ブランキング期間を含む全てのSDI情報をIPパケットに変換する明解な技術コンセプトによって、業務用映像音声機器にネットワーク技術をもたらしました。 映像と音声とメタ情報は、SDIと同様にシリアライズされており、分離されていない情報として扱われます。

SMPTE ST 2110は、全ての情報がシリアライズされていたSDIの制約から各種メディア情報を解き放ち、映像と音声とメタ情報は、それぞれ個別のストリームとして扱われるのが特徴です。 このように、同じIP伝送でありながらSMPTE ST 2022とSMPTE ST 2110は、本質的に異なるアプローチで伝送を行なう事が分かります。

新しいSyncVVは、SMPTE ST 2022とSMPTE ST 2110の両方の規格に対応しています。(出荷時構成で決定) このシステムの柔軟性により、あなたのスタジオに新しい技術要素を簡単に素早く取り入れる事が可能になりました。

IP interfaces

新開発ハードウェア筐体

SyncVVソフトウェアに合わせた専用ハードウェア筐体がデビューしました。 ラックに取り付け可能な堅牢性の高い筐体に、高性能業務用グレードのマザーボードと各種コンポーネントを搭載。 SyncVVソフトウェアを熟知したエンジニアによって、高い安定性と最適な性能を発揮する構成に仕立てられました。

メインテナンス性に優れたフロントパネルには、瞬時に動作状態を確認できるステータスLEDと、各種USBポートを搭載。 ユーザーが頻繁にアクセスするハードウェア筐体前面には、新開発の開けやすいフロントパネルを初めて採用。 新開発ハードウェア筐体を使ったSyncVVソフトウェアの動作検証も実施済みで、安心して撮影現場に導入頂けます。

New hardware

基本機能


様々な入力ビデオフォーマット

SyncVVは、様々な入力ビデオフォーマットに対応することで、現場で映像機器を選定する負荷を大幅に低減します。 対応ビデオフォーマットは、2048x1080プログレッシブの場合に60pから23.98p、1920x1080プログレッシブの場合に60pから23.98p、1920x1080インターレースの場合に60iから50i。 1280x720は60pから23.98pまでと、幅広い入力ビデオフォーマットに対応。 プログレッシブセグメンテッドフレームにも対応し、様々な映像機器が接続される現場でも安心して御利用頂けます。

Various video formats

撮影現場のニーズを熟知した画面レイアウト

慌ただしく膨大な作業を求められる収録現場において、分かりやすい画面レイアウトは極めて重要。 SyncVVの直感的に状況を把握できる画面レイアウトは、撮影現場のニーズを熟知したエンジニアリングチームによって生まれました。 薄暗い撮影現場でも環境に馴染む黒基調の画面に、操作用コンポーネントを独自の基準で整理して配置。 左側から入力、中央に撮影済み素材、右側に撮影済み素材のサムネイルを表示する構成により、直感的に状況を把握できるようになりました。 この直感的な画面レイアウトにより、収録現場の作業負荷を大幅に低減します。

User Interface

状況を一目で確認できるトランスポートコントロール画面

様々な情報を瞬時に確認しなければならない撮影現場において、状況を一目で確認する手段の存在は極めて重要です。 SyncVVのトランスポートコントロール画面は、タイムコード表示、オーディオ波形モニタ、オーディオレベルメータ、収録対象プロジェクト、収録テイク数と統計情報を凝縮した画面で一括表示。 視線をあちこち移動させることなくシステムの状況を一目で確認できるので安心です。

Transport Control


業務用高品質リアルタイムエンコーダ搭載

4系統のSDI信号を同時入力するシステムにおいて、優れたリアルタイム性を持つエンコーダの存在は非常に重要です。 SyncVVでは、基幹設計に業務用高品質リアルタイムエンコーダを搭載。 ベースバンドSDI信号を広帯域で取り込みながら、同時に映像と音声のリアルタイムエンコードを4系統並列で実行する能力を兼ね備えました。 この高いリアルタイム性と高品質な映像を実現する基本設計により、ミッションクリティカルな収録業務を強力にサポート。 業務用ビデオからポストプロダクションまでを一気通貫で接続する、新しい映像メディアシステムが誕生しました。

High Quality Encoder

安全性


システム状態の把握

SyncVVでは、システム状態の把握を的確に行うためのシステムモニター機能を配備しました。 収録画面のトランスポートコントロール部において、CPU稼働率、GPU稼働率を簡潔なグラフで表示。 ハードウェアコンポーネントだけでなく、オペレーティングシステム、デバイスドライバー、アプリケーションと様々な条件が変化する現代のソフトウェア環境における状態確認の手間を大幅に低減します。

System Monitor

収録安全性への配慮

様々な機材が一時的に設置される収録現場では、SDI回線のトラブルはつきもの。 SyncVVでは、収録中にSDI回線に不具合があった場合でも、収録処理を停止しない安全機構を搭載しました。 無効判定されたビデオフレームは破棄されますが、収録はそのまま継続。 SDI回線が復帰した時点から映像と音声の収録が継続されます。

Broken Channel Signal

SDI断線検出表示

新しくなったSDI断線検出表示機能は、断線を検出したチャネルをテイクリストで容易に判別できるようになりました。 従来は、断線のあったテイクが1行丸ごと黄色になっていたため、断線したチャネルの判別が困難でした。 新しいバージョンから、断線のあったチャネルのみを黄色で表示するため、どのチャネルが断線状態なのかを容易に判別できます。

Broken channel indicator

SDI断線検出時のカラーバー挿入

新しいSyncVV Version 1.6.0から、SDI断線検出時に素材ファイルに対してカラーバーを挿入するようになりました。 これにより、最終素材ファイルをプロダクション工程で使用する時の破損フレーム検知が従来よりも大幅に容易になります。

SDI disconnect colorbar

SHA-256を使った一貫性検証

SyncVVでは、重要な素材ファイルのコピー処理にも徹底したこだわりを発揮。 ファイルシステムやディスクシステムで稀に発生する予期せぬトラブルを未然に防止する機能として、SHA-256を使った一貫性検証機能を搭載しました。 コピー処理実行後にSHA-256ハッシュ値を使い、コピー元ファイルとコピー先ファイルの同一性検証を実行。 SyncVVは、ワークフローで使用する様々な機器や環境の事情にも配慮し、徹底した安全性を実現します。

SHA-256

使い勝手


圧倒的に見やすいタリー表示

新しいSyncVVでは、収録時に赤色、収録可能状態時に緑色の分かりやすいタリー表示を採用しました。 複数のシステムを同時に操作するような環境において、一瞬で確認できるSyncVVの視認性の高いタリー表示は、収録作業負荷を大幅に低減します。

これらのタリー表示は、デフォルトでオンになっていますが、収録現場によっては目立つ表示を抑制したい事も考慮し、設定でオフにもできます。 新しいSyncVVは、あらゆる収録現場の場面を想定し、きめ細かな設計配慮がされています。

Rec Tally

撮影から確認までの操作をフルサポート

スタジオ撮影業務で使用されるSyncVVだからこそ、撮影から確認までの操作をフルサポート。 撮影直後のプレイバック操作をワンタッチで実現する操作系の提供はもちろんのこと、1フレーム単位でのコマ送りにも対応。 等速再生、スロー再生、早送り再生など、柔軟な再生機能も提供することで収録直後の確認に必要な様々なニーズを満たします。

Shooting and Playback

操作を敏速に行なうショートカットキー対応

業務用映像音声機器には、機敏な動作を可能にするインターフェースも必要不可欠です。 SyncVVでは、操作を敏速に行なうショートカットキー操作に対応しました。 テイクへのレイティング設定、収録済み素材ファイルのコンピュータ上での再生など、多様な操作をショートカットキーのみで実現できます。

Shortcut keys

ワンプッシュでの操作を可能にするElgato Stream Deckデバイス

SyncVVの操作を極限まで簡単にするためのElgato Stream Deckサポートが登場しました。 キーボードの横に配置した専用操作デバイスを使って、ワンタッチで所望の操作を実現できます。 テイクリストの選択テイクを上下移動してテイクのレイティングを変更するのもワンプッシュで楽々。 収録済み映像素材の再生も対象チャネルのボタンを押すだけで簡単に実行できます。 収録開始と収録停止を手動で行ないたい場合でも簡単。 キーボードショートカットとは異なる次元の直感的な操作環境を実現できます。

Stream Deck

現場で便利なビルトインされたドキュメント

SyncVVには、ビルトインされたドキュメントが同梱されています。 インターネットに接続されていないオフライン環境でも、ブラウザーを用いたドキュメントの閲覧が可能。 システムやソフトウェアの詳細情報を、簡単に便利に閲覧できる環境を御用意しました。 撮影や機材メインテナンスの合間の少しの時間を使って、システムをより便利に安心して使いこなすための情報が得られる充実した環境を御用意。 数多くのシステムが稼働する収録現場では、少しの手間の違いが積み重なって大きな手間の違いとなるもの。 細かな配慮や機能を知ることで、作業負荷を低減する仕組みづくりにも配慮しています。

Built-in Documents

見やすいオーディオ波形表示

SyncVVに搭載された見やすいオーディオ波形表示は、縦方向に流れる音声波形表示方式を採用しました。 短い時間尺で多数の映像素材を収録する撮影現場では、映像と音声の先頭フレームと最終フレームの確認が欠かせません。 見やすいオーディオ波形表示は、素材の完全性を収録中に確認する際に役立つ便利な機能です。 また、SDIエンベデッドオーディオの確認を、音声出力なしで直感的に確認できることから、静粛性が求められるような撮影現場にも最適。 新たな次元の直感的なオーディオ確認手段により、収録操作の確認負荷を低減します。

Audio Waveform Display

エンベデッドオーディオモニタリング

SyncVVのエンベデッドオーディオモニタリング機能は、システムオーディオ出力から音声を出力する機能です。 これまで専用ハードウェアを用意していたエンベデッドオーディオのモニタリング環境を簡単に実現。 システム全体のコストパフォーマンスを大幅に向上させます。 モニタリング対象のチャネルは任意に選択可能。 収録中の音声出力を抑制するためのミュート機能も搭載しました。

Local Audio Monitor

リアルタイム絞り込み表示を可能にしたフィルタリング機能

膨大なテイクが生まれることは問題ではなく、膨大な量のテイクに対して、成す術が無い事が問題だったのです。 SyncVVに新たに搭載された絞り込み表示を可能にするフィルタリング機能は、キーワードを入力するだけで即座に該当のテイクのみが列挙表示される敏速なユーザーインターフェースを採用。 フィルタリング対象は自由に選択でき、収録素材に付けたタグや収録時刻など、多様なテイク情報の中から柔軟な検索操作を可能にします。 SyncVVに搭載された強力なフィルタリング機能は、従来の業務用収録システムの概念を覆すパワフルな機能です。

Search

マルチチャネル再生機能

マルチチャネル再生機能は、収録された複数チャネルの映像を完全に同期した形で再生を可能にする新しい機能です。 様々なアングルで撮影された被写体映像を同時に確認したい場合、マルチチャネル再生を用いる事で短い時間で全てのカメラ映像を確認できます。

Multi-Channel Playback

操作性を改善したメニュー

新しいバージョンから、メニューにショートカットキー表示が追加されました。 従来は取扱説明書でメニュー項目の機能に対応するショートカットキーを確認する必要がありましたが、新しいバージョンではメニュー項目を見るだけでショートカットキーを確認でき大変便利です。

Keyboard shortcuts in the menu

手動収録時のテイク名称

新しいバージョンから、ユーザーが手動収録時のテイク名称を自由に指定できるようになりました。 従来はプリセットされた項目からの選択式でしたが、新しいバージョンから自由入力を可能にしました。 半角英数文字を使ってテイク名称を自由に決定できます。

User take name

ポストプロダクション


撮影素材を効率的に管理する素材管理システム

慌ただしい現場では、1日の収録が完了した瞬間から即座にポストプロセスへの素材搬入を開始したいもの。 SyncVVでは、撮影素材を効率的に管理する新しい素材管理システムを搭載。 直交性のある見やすいテイクリストは、テイクが持つ多様なパラメータをひと目で確認するのに役立ちます。 各テイクにお好みの色を付けて管理可能な機能は、数多くの機材を操作しなければならない収録現場において視認性を向上させるもの。 人間工学に配慮した数々のユニークな工夫によって、システム導入直後からスムースなオペレーションをお約束します。

CMS

テイクのレイティング

大量の素材が生み出される撮影現場では、数分前のテイクがどのような状態だったのか把握するのも一苦労。 デジタル機材を運用している時にノートでメモを取るような対応を迫られる事さえ起こり得ます。 新しいSyncVVでは、収録済みテイクに対するレイティングによって、簡単な分類が可能になりました。 ポストプロダクションで使用する予定の素材にはOK、明らかに使わない素材にはNGなど、シンプルでありながら必要十分なレイティング機能により、スムースな現場運営を実現します。 レイティングは見やすいアイコンで一目瞭然。新たに搭載された検索システムを使用する事で特定のレイティングのテイクのみを列挙する事も可能です。

Rating

プロジェクトメタデータ

SyncVVでは、テイクにタグ、ノート、詳細説明の記述が可能になりました。 テイク収録中にも編集操作が可能なため、撮影時間の合間を使った効率的なオペレーションが可能。 タグとノートと詳細説明の使い方は、プロジェクトに併せてユーザーが選択可能です。 また、公開されるプロジェクトファイル情報を活用する事で、ポストプロダクションに向けたワークフローの自動化にも貢献します。 プロジェクトメタデータは、撮影現場で刻々と生まれる素材情報をシームレスにポストプロダクションに受け渡す非常に重要な役目を果たします。

Tags, Notes, Description

考え抜かれたディレクトリ構造によるデータ管理

SyncVVは、見えない部分もこだわり抜いて設計されています。 データ管理を安全かつ効率的に行なうための、考え抜かれたディレクトリ構造もそのひとつ。 ソフトウェアによるプロジェクト管理はもちろんのこと、手動によるデータバックアップや、異なる端末へのプロジェクトデータコピーまでを念頭に入れて設計されています。 貴重な撮影データを1バイトも逃さないデータ管理を考え抜いたディレクトリ構造は、厳しい撮影現場の視点から生まれました。

Directory Structure

ポストプロダクションでのオートメーションを可能にするプロジェクトファイル形式

SyncVVのプロジェクトファイルは、JavaScript Object Notation (JSON)形式のテキストファイルとして保存されます。 データの内容は全て公開されており、独自のアプリケーションを構築する事も可能。 ワークフローの自動化に興味のある先進的なユーザーのニーズも捉えたユニークな配慮です。 SyncVVは、単体システムとしての活用のみならず、ワークフロー全体の効率的な活用にまで配慮しています。

JSON

クラウド型ファイル共有サービスを用いたプロジェクト同期

クラウド型ファイル共有サービスを用いたプロジェクト同期に興味はありますか? SyncVVでは、プロジェクトディレクトリを丸ごとクラウド型ファイル共有サービスの管理下に置くことで、冗長性の高いシステムを簡単に実現可能。 システムによって異なるルートプロジェクトディレクトリでも、正しくプロジェクトを扱えるように数々の配慮がなされています。 収録した瞬間からクラウドを経由して様々な端末にプロジェクトを共有する事で、収録素材の安全性確保にも貢献。 新しい世代の収録システムは、クラウドを用いた先進的な統合環境を提供します。

Cloud Service

収録素材サムネイル表示機能

SyncVVのテイクリストにおいて、収録素材を直感的に把握できる収録素材サムネイル表示機能が新たに追加されました。 数多くの収録を行なう撮影現場では、作業に応じて様々な確認手段が用意されていることが非常に重要。 SyncVVの収録素材のサムネイル表示機能は、収録済み素材の分類やメタデータ付与に欠かせない確認作業の省力化に貢献します。 テイクリストの上部にあるスライダーを左右に動かすことで、テイクリストの表示サイズを動的に変更可能。 確認作業の内容に応じた表示サイズをお好みで選択頂けます。

Take List Thumbnail

静止画キャプチャ機能

映像の収録とは別に、「この場面を静止画で残したい」という場面に遭遇することは少なくありません。 SyncVVに新たに搭載された静止画キャプチャ機能を用いると、ワンクリックで簡単に入力映像を静止画に保存できます。 保存した静止画はそのままテイクリストに収録素材として管理可能。 撮影風景やカチンコの撮影など、1フレームさえあれば良い場面で重宝します。

Still Image Capture

必要な撮影素材をまとめてエクスポート

SyncVVでは、撮影済みテイクを簡単にポストプロダクションに渡すためのエクスポート機能を新たに搭載しました。 これまで手動で行っていた撮影素材のファイルバックアップ操作は一切不要。 ポストプロダクション工程への素材渡しがこれまで以上に手軽になりました。 撮影済みテイクリストからエクスポート対象の絞り込みも可能。 対象フィールドとキーワードを入力してリアルタイム絞り込み検索を行ない、検索結果に表示されたテイクの素材ファイルのみを外部ストレージにコピーできます。 敏速なエクスポート機能により、撮影ワークフロー全体の効率を大幅に向上させます。

Export Take Footage

テイクリストのMicrosoft Excel形式エクスポート

SyncVVでは、収録映像素材管理のワークフローを劇的に省力化するために、テイクリストをMicrosoft Excel形式(拡張子xlsx)で書き出せるエクスポート機能を追加しました。 エクスポートを動作させるためにMicrosoft Excelのインストールは一切不要。 SyncVVソフトウェアのみでテイクリストを扱いやすいExcel形式に変換できます。 エクスポートしたExcel形式ファイルには、テイクに関連する情報だけでなく、映像サムネイルも同時にExcelシートに保存。 収録素材の状態を他の端末でも一目瞭然に把握できます。

Take List Microsoft Excel

Microsoft ExcelからGoogle Sheetsへ

沢山の時間を使って収録を行なう現場から、撮影素材がポストプロダクションへ渡った段階から、新たな挑戦が始まります。 膨大な収録済みテイクの中から作業に必要な対象テイクを抜き出し、必要なデータに変換を行なう作業は、ミスの許されない作業。 事前の入念な確認が欠かせないプロセスです。 テイクリストのExcelファイルエクスポートを使ってExcel形式に変換した後、クラウドネイティブなGoogle Sheetsにアップロードしてチームに共有するのはいかがでしょうか? SyncVVの開発チームによって、Microsoft ExcelからGoogle Sheetsへの変換プロセスについても事前に検証済み。 サムネイル付きテイク情報をいつでもどこでも確認できる、新しいスタイルの撮影ワークフロー構築に貢献します。

Take List Google Sheets

タイムコード


タイムコード収録開始指令と収録終了指令

SyncVVに接続したSDI信号にVITCやLTCを重畳し、予め定義されたタイムコード収録開始指令と収録終了指令を使うことで、収録素材の先頭フレームと最終フレームを完全に一致させることが可能になりました。 従来型ソフトウェアベース収録システムでは考えられなかった完全同期収録制御システムを実現。 ポストプロダクションにおける頭合わせの作業が一切不要となり、大規模化するワークフローの作業効率を格段に向上させます。 もちろんViconシステムからの収録開始指令と収録終了指令でも使用可能。 多段に複数のビデオ装置が接続されるモーションキャプチャ完全自動化収録システムにおける素材の完全性に配慮しました。

Timecode Rec. Trigger

タイムコードはVITC/LTC/External LTCに対応

SyncVVシステムでは、VITC/LTC/External LTCの3種類のタイムコードに対応。 チャネル毎のタイムコード情報を使用したい場合にはVITC/LTC、システムグローバルなタイムコード情報を使用したい場合にはExternal LTCと、柔軟にタイムコードソースを選択できます。 システムタイムコードは、チャネルA~チャネルDの中から任意のチャネルをタイムコードソースとして選択可能。 システム構成に合わせて柔軟に運用可能なシステムを構築できます。

Timecode

撮影素材へのタイムコード焼き込み機能

SDIのような業務用映像音声インターフェースの映像が、mp4ファイルのように汎用ファイルフォーマットになった時点で、タイムコード情報の取り扱いが極端に難しくなります。 複数のチャネルの撮影素材の時間軸を管理する際、メタ情報だけではポストプロセスが難しくなることもしばしば。 この場合、SyncVVに搭載された撮影素材へのタイムコード焼き込み機能を用いることで、ポストプロダクションでの取り扱いを改善できます。 タイムコード焼き込み機能は、収録対象映像がシステムに入力された時にリアルタイムにビデオフレーム内にオーバーレイされる特別な機能。 1フレームずつタイムコード値が焼き込まれるため、収録対象素材に現れる大切な一瞬を逃しません。

Timecode Inserter

タイムコード焼き込み位置と大きさ

撮影素材へのタイムコード焼き込み位置は非常に重要。 プロジェクトをハンドリングする撮影監督や撮影対象素材によっても大きく変化します。 SyncVVでは、タイムコード表示位置を9箇所から選択可能。 用途に合わせた表示位置をお好みでお使い頂けます。 タイムコードの大きさは1ピクセル単位での調整が可能。 最小サイズはタイムコード表示時に66x8ピクセルと、撮影素材を邪魔しない形でバーンイン可能。 焼き込み設定はチャネル毎に設定でき、システム構成やプロジェクトの内容に応じた運用を実現します。 従来は専用ハードウェアが必要だった内容をSyncVVでは見事にソフトウェアで実現しました。

Location

手動収録時のタイムコード

新しいバージョンから、手動収録時にもテイク情報にタイムコードが挿入されるようになりました。 手動収録時は、ユーザーインターフェースに表示されているディスプレイタイムコード値がテイク情報に挿入されます。 手動収録とタイムコード収録とを判別可能にする[D]表記も付与しました。 手動収録時のタイムコードは目安として記録されるものであり収録素材との差が生じます。

Manual rec. timecode

プレビュー


拡張ディスプレイへの表示を可能にするラージビューダイアログ搭載

SyncVVでは、SDI入力映像のプレビューを手軽に実現するラージビューダイアログ機能を搭載しました。 このラージビューダイアログ機能は、SyncVVシステムに接続された拡張ディスプレイに映像を表示する事を想定。 主操作画面の「ラージビュー」ボタンをクリックするだけで、画面のどこにでも配置可能なラージビューダイアログが表示されます。 オペレータは主操作画面を見ながら操作し、撮影ディレクターはラージビューダイアログの映像を見て確認するなど、柔軟な運用体制を構築できます。 ラージビューダイアログには、チャネルA~チャネルDまでの全4チャネルの映像を同時に表示。 見やすいタイル型の配置により、撮影スタジオ全体の様子を即座に確認する事も可能です。

Large View Window

プレビュー画面の映像回転機能

モーションキャプチャシステムと同時に使われることの多いSyncVVシステムには、通常とは異なる方向に取り付けられたカメラの映像が入力されることも少なくありません。 SyncVVに搭載されたプレビュー画面の映像回転機能を使うと、カメラを横方向に設置した場合でも、素材の方向に合わせた画面で入力映像を確認できます。 回転の設定は、マウスの簡単な操作で即座に反映される方式を採用。 回転なし、90度回転、180度回転、270度回転の4種類から選択できます。 これまで顔を傾けて確認していた撮影素材も、ストレスなく短い時間で確認できるようになりました。

Rotation

コンポジットガイド

モーションキャプチャーやCG合成素材を撮影する現場では、ポストプロダクション工程で必要とされる素材が撮影できているのかをオンセットで確認する事が求められます。 特に頻繁に起こるのが、前後のテイクとの関係が期待するものになっているのか確認する作業。 実際に撮影した複数のテイクを、記憶に頼って素材の適合性を確認するのは至難の業です。 弊社の特許技術を搭載したコンポジットガイドを使用すると、過去テイクのサムネイル画像を現在の入力映像に重ねて透過表示。 透過濃度もスライダーで自由に設定できるので、最適な環境でカメラ入力映像を確認できます。 また、テイクとテイクの比較表示も可能になっているため、撮影素材の前後テイクで場面に矛盾が無いかの確認にも使用できます。

Composite Guide (特許技術)

設計姿勢


長年培ったリアルタイムシステム技術による高い安定性を確保

リベラルロジック株式会社が長年培ったリアルタイムシステム技術は、SyncVVの基幹設計と言える広帯域データフローの実現に貢献しています。 システムプロセッサコアを最大限効率的に使用する並列化計算処理技術もそのひとつ。 SDI入力処理、リアルタイム映像処理、リアルタイムエンコーディング処理、ユーザーインターフェース処理と、汎用オペレーティングシステムであるWindows上においてリアルタイムシステムを構成するには、熟練の技術が必要不可欠です。 リベラルロジック株式会社のリアルタイムシステム技術は、SyncVVの4系統並列稼働リアルタイムシステムの根幹を支えるものになっています。

Real-Time System Technologies

世界中のオペレータから集めたフィードバックを元に設計

SyncVVは、世界中のオペレータから集めたフィードバックを元に設計されました。 数ある要求を元に、運用負荷を大幅に低減すること、頼れる収録再生ソフトウェアとすること、を念頭に設計。 熟練の技術に加えて、常に新たな挑戦を加えて、日々進化し続けるソフトウェアの世界を構築しています。 新しい世界は常に現場から。 これまでも、これからも、SyncVVシリーズは顧客と共に新しい世界に向かって成長を続けます。

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